認知症による「徘徊」は、時間がたつほど死亡率が高くなる。
そんな緊急事態に、これまでに高齢行方不明者を3度も発見した警察犬がいる。
警察庁は2019年における認知症の行方不明者は全国で1万7479人(前年比552人増)だったことを発表した。
統計を取り始めた2012年以降、7年連続で最多を更新し、
その数は約2倍に膨れ上がっている。
徘徊で行方不明となる高齢者は日に日に増加し続けているのだ。
そんな中「鼻の捜査官」とも呼ばれる警察犬が、今年の上半期だけでも全国各地で警察犬が高齢行方不明者を発見したという報道が相次いでいる。
なかでも、この1年間で高齢行方不明者を3回も発見して、
表彰された優秀な犬が兵庫県警察直轄警察犬の「ムック・オブ・ハウス・サン・ボア号」(以下、ムック号)だ。
ムック号は2019年6月、高齢女性を捜索開始から10分で発見。
同年11月にも高齢男性を捜索開始から30分で発見し、
今年5月には高齢男性を捜索開始から約1時間で発見した。
まさに人間と犬が一体となることで、犬は存分に力を発揮できるようになる。
「座れ」「立て」「伏せ」などの号令をかける基本的な服従訓練から、
遺留品などのにおいをもとに人物を特定する臭気選別訓練、
足跡のにおいからその人物や証拠を発見する足跡追及訓練などをつねに行い、
お互いの信頼関係を作り上げていくそうだ。
「出勤すれば“必ず見つける”
という気持ちはつねにあります。
行方不明者を生きている状態で発見するという
ことをいちばん大事にして、
これからもすべての現場に向かっていきます」
ムック号とコンビを組む、刑事部鑑識課の門脇正真警部補(38)は語った。
出典:https://news.livedoor.com/
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