冒頭からショッキングなタイトルですみません。
しかし、害虫が日本全国で増えてきたことは事実ですね。
大量発生するマダニによる感染症は、公園での遊びや日常生活においても油断できません。その中でも、特に恐れられるのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。
SFTSは、マダニに媒介されるウイルス性出血熱の一種であり、感染後の致死率が2割にも達します。
これまでに、日本国内でも感染者が増加しており、宮崎県では100人以上の感染例が報告され、そのうち29人が死亡しています。残念ながら、現在まで特効薬や予防薬は開発されておらず、感染を防ぐ唯一の方法は予防策の徹底です。
マダニからの感染経路には、以下の3つがあります。
1.ペットである犬や猫からのヒト感染:ペットが草むらでマダニを持ち帰ることや、野生動物との接触によって感染するリスクがあります。ペットとの触れ合いだけでなく、ペットがすでに感染している場合は、直接ヒトに感染する可能性もあります。
2.マダニからの直接ヒトへ感染:マダニは山や田畑だけでなく、公園や自宅周辺にも生息しています。動物に吸血し、そこから感染を拡げます。特に、シカやイノシシなどの野生動物が近くにいる場合は注意が必要です。
3.ヒトからのヒト感染:最近では、マダニによるSFTSがヒトからヒトへと移ることが確認されています。医療現場などで感染源となる可能性があります。
これらの感染経路に対する予防策として、以下の点に留意する必要があります。
1.犬や猫ペットである犬や猫には動物病院で処方してもらった予防薬で防ぐ。
2.屋外活動時には、袖口やズボンの裾をしっかりと閉じ、シャワーや入浴を心がける。
3.マダニに咬まれた場合は、専門家の指示に従って適切な処置を受ける。これは犬や猫では動物病院、ヒトはお医者さん。
マダニによる感染症は、我々の身近な危険の一つです。しかし、適切な知識と予防策を身につけることで、そのリスクを最小限に抑えることができます。日常生活においても、注意を怠らず感染予防に努めましょう。
コメント