猫は「人にあまりなつかない」「構おうとすると逃げる」といったイメージを持っている方もいるようすが、
オレゴン州立大学の研究チームは猫も「自分のことを気にしてくれる人になつく」ことを明らかにしました。
人が猫を気にかけることで猫の行動が変化するのかどうかを実験するために、
まず、猫を「初対面の人間」と一緒に部屋の中に入れました。
初対面の人間は半径1mほどの円の中に座って、床をじっと眺めて2分間猫を無視し続けました。
人間は猫が円の中に入ってくると2回だけ猫をなでましたが、言葉を発したり猫をじっと見つめたりはせず、猫がいても興味がないフリをし続けます。
無視を始めて2分間が経過したら、初対面の人間は猫に対して話しかけたり名前を呼んだりして、円から出ない範囲で猫との交流を始めます。
円の外に出て猫を追いかけたりすることはできませんが、
猫が円の中に入ってきたら、なでたりかわいがったりしました。
研究チームは実験中の猫がどれだけ人間に近づいたのか、どれほどの頻度で鳴き声を出したのかといった要素で、猫が人間に対して示した興味の程度を判定したとのことです。
実験の結果、人間が猫を気にかけた時の方が、猫はより人間への興味を示して接触を好んだということが判明しました。
猫は自分を無視する人間よりも、自分に注意を払っている人間と一緒に
長い時間を過ごしたと述べられています。
また、飼い猫よりもシェルターで保護されている猫を比較した実験では
保護猫の方が初対面の人間に対して興味を示しやすいことがわかりました。
研究者はこの結果について、かつて野良猫であったという生活状況を反映している可能性があると指摘しています。
出展:https://gunosy.com/
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