犬は人の1億倍まで感知できる嗅覚を持つといわれ、警察犬、空港の麻薬捜査犬、爆発物探知犬など、その優れた嗅覚で人間のお仕事を手伝ってきました。
ロシア・モスクワ市内にあるシェレメーチエヴォ国際空港でも、匂いで爆発物や有害物質を検出する探知犬がセキュリティ部門の一員として働いています。
しかし、従来の捜査方法の場合、犬は危険物や爆発物を見つけると「ごほうび」をもらえるのですが、「ごほうび」が欲しいあまりに、犬が「発見した」というウソのアピールをしてしまう場合もあるそうです。そのため、実質的な精度は60%程度にとどまってしまうとのこと。
そこで、航空安全局は新しい方法を考案しました。
それは、犬に「ウソ発見器を装着する」というもの。
ウソ発見器により、脳波や心電図など中枢神経系をモニターすることで容易に判別ができるそうです。また、人間と同様にバイタルサインからウソをついていることが分かることから、犬にも「罪悪感」が存在していることが示されました。
ウソ発見器を導入したことにより、危険物や爆弾物の検出精度が60%だったものが、100%に向上させたそうです。実際に約1000回に渡る実験を行ったところ、間違えたのはそのうちわずか8回だったそうです。
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